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樹の話
日本の家に帰ろう



さあ、木の家に帰ろう。

日本の家に、帰ろう。

  家を建て、暮らす。それは、その土地に根ざすこと。その気候風土の中で、そこに住む人々と隣人となって暮らしいく。そこにふさわしい家の形とは、なんだろう。
  家は、山から生まれる。山で育まれた木が、いくつもの工程を経て、家になる。空と川、陽の光、風。季節の変化、温度、湿度。その土地特有の風土の中で育った木こそが、家を支えるのにふさわしい。古来、日本の家はそうして建てられえきた。
  その土地の木を使えば、その土地に循環が起こる。木を育てる者、木を伐りだす者、木を加工する者。木が家へと変わっていく過程で生まれる実りが、地域のものになる。さらに、適切な伐採、管理を行うと、山は良好な環境に保たれる。土地を守り、美しい風景となる。澄んだ空気を生み、きれいな水をつくる。山を生かし、木を生かすことが、その土地に暮らす人々を生かすことにつながる。
  そして、木の家は家族をやさしく包む。足の裏に、手のひらに、肌に目に、木を感じる。自然を身近に、安らぎの中で暮らす。その背景に、土地を感じ、土地を生きる人を感じ、自分自身も、その土地で生きていることを実感する。それが、根ざすということ。
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山を守る。

そこに育まれる命を守ることは、
人の暮らしを守ることでもある。

一本の木を植える。植え続ける。それによって、山を守ろうとする人がいる。
 山は、木によって支えられている。木が深く根付いた地盤は、張りめぐらされた根によって強くなり、よく水を蓄える。地面に落ちた木の葉や、下草は、雨によって土が削られることを防ぐ。木に守られない山は、川を氾濫させ、地滑りや土砂崩れを起こし、人の暮らしにも影響を与える。
  木が山を守るためには、多様な命が循環していなければならない。植物がつくった葉や実を、草食の昆虫や小さな動物が食べる。昆虫や小さな動物は、肉食の大きな動物が食べる。そのふんや死がいが分解されて、植物の栄養となる。命が循環し、命を支え合っている。しかし近年、その流れが崩れつつある。
どれほど大きく成長する木でも、最初は小さな芽。その芽が育つには、様々な障害がある。特に多くなってきたのが、獣による障害だ。温暖化の影響で、山では冬を越す鹿が増えた。鹿たちはやわらかい新芽を好んで食べる。そうして、多くの芽が伸びる前に失われてしまう。そこから、循環のバランスは崩れていく。
 人口林の問題もある。人の手が入れられた人口林は、樹種の偏りもあり、自然の循環になじみにくい。間伐など、適切な管理をされなければ荒れていく。そこになるべく多様な木々を植え、天然林に近づけることも大切な取り組みだ。
 だから木を植え続ける。スギ、クスノキ、カエデ、モミといった様々な木々。やがて高木となるもの、低木として育つもの。葉を茂らせるもの、実をつけるもの。その種類は八十にも及ぶ。生態系を壊さないよう、元々山に生育していた樹種を植える。山に分け入って種や苗を見つけ、生育に適するよう配合した土に植え替えて、ある程度の大きさに育つまで保護し、山に帰す。
  見返りのある仕事ではない。しかし、多くの恵みをもたらしてくれる山は、誰かが守っていかなければならない。そうすることで、自分たちの暮らしを守っている、という思いもある。その思いが実を結ぶまでには、何十年という時間がかかる。確かな成果を感じられるのは、もしかすると百年先かもしれない。それでも、その百年先のために、木を植える。植え続ける。
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三重の山で、質のいい木を育てる。

木が伸びれば、地域も伸びていく。

深い山に分け入り、木に触れ、木を伐る。そうやって、木を育てている人がいる。大谷ヶ原や大杉谷など、豊かな森林を持つ旧宮川村。その森を管理し、林業を営む宮川森林組合。管理する山の広さは、4万ヘクタールに及ぶ。
  林業において、木を伐るという言葉には2つの意味がある。木を伐りだし、商品として市場に出すこと。もう1つは木の質と山の環境を守るために人工林の間伐を行うこと。木には、成長するために必要な間隔がある。人口林ではその間隔が保たれず、木が密集し、根が干渉しあって根付きが浅くなる。重なり合った葉で、陽がさえぎられてしまう。光が地面まで届かないと、草が育たず、砂漠化するおそれもある。木に必要な養分も枯渇していく。
  光が差し込み、豊かに下草が生えた木が育つための理想的な環境。それをつくり維持するのが、林業の仕事だ。手間もかかる。しかしそれは、山の環境を整えることに直結する。多様な命が育まれ、健やかに木が伸びると、CO2を多く吸収し、温暖化の対策にもなる。その取り組みが評価され、宮川森林組合の管理する森は
※FSC制度※J-VER制度 に認証された。環境的、社会的に優れた管理がされている森林であるという証明だ。
  宮川村の木は、質がいい。奈良の吉野杉の育林方法が伝えられており、似た性質を持っている。年輪がしまり、その間隔も均一で、強度が高い。人の暮らしを何十年と支えていく家の材料としてふさわしく、何よりも、家を建てるなら、その土地の風土で育った木が最も適している。気候と調和し、長持ちする。
  森林の多い三重にあって、林業は地域を支える基幹だ。木が流通すれば、木を加工する者、木で製品をつくる者が潤う。地域経済が活性化され、その地の人と文化を支える大きな力になる。山に育つ木のように、地域も、豊かに成長してほしい。その願いをこめて、今日も山を歩き、木を見上げる。
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いい家は、いい木がつくる。

その木を、必要なときに、必要なだけ。
  

  目の前に積み上げられた木材を、じっと見つめる。そうやって、木を知り尽くそうとする人がいる。
  宮川森林組合の製材工場。宮川で育った木と、様々な場所で仕入れた木が集められ、家の材料とするべく、加工が行われてる。皮をはぎ、乾燥させ、切り分け、細かな加工が施される。その過程で大切なのは、木を見極める感覚と信頼関係であるという。多くの、そして最新の機材がそろうだけでは、いい家の材料を揃えることはできない。
  家の建築は季節を問わずに行われる。しかし、木には伐期というものがある。木の伐採、収穫のタイミングだ。国産材に関しては秋から冬にかけてが伐期となる。それ以外の期間の仕入れは、どうしても手薄になってしまう。さらに、木の風合いを大切にした家を建てるために、色艶、断面の美しさなどを考慮し樹齢は八十年から百年、時には二百年という木が求められることもある。一般的に家に用いられる木材は樹齢四十年から五十年のもの。樹齢がかさむほど稀少になり、仕入れにくくなる。
  大切になるのは、信頼還啓だ。家を建てるために、いつ、どのタイミングで、どれだけの木材が必要になるか。工務店との関係の中で、それが把握できれば、目星をつけて探すことができる。あとは、木を見極める感覚だ。こればかりは鍛えるしかない。山に入り、せりに参加しそれこそ森をなすほどの木をみなければならない。
  木で家を建てることや材木業は、エコロジーだ、ともいう。木は再生産できる。成長する過程で、二酸化炭素を取り組み、酸素をつくる。木は無駄なく利用できる。家の部材を切り出した残りは、家具の材料となり、燃料のチップとなり、割箸ともなる。後々の処理に問題を残すプラスチックとは違い、燃える。土に帰る。
  いい家の質は、いい木が決める。地元で育った木に、大きな愛着を持って暮らしてほしい。そのために、今日も木を探し、木を見、仕入れ、加工する。木という、人にとって、地域にとって、大きな財産を、必要なときに必要な形で、届けるために。
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職人の厳しい目、鍛えられた手が、木のすべてを活かす。
  

  ただ一種類の木に、己の思いを全てこめようとする人がいる。尾鷲の山、その中で、ただただヒノキに向き合いその魅力を余すところなく引き出そうとする人。製材・素材生産業を営む一人の職人。
 大切なことはひとつ。一本の木を、100%活かすこと。木には見方がある。それを、木を読む、という。
「あて」と、「まみ」という言葉がある。木の部位を表現する言葉だ。「あて」とは、木の背中というべき部分。木の、陽のあたらない面がそう呼ばれる。「まみ」はその逆だ。陽のあたる、木の顔というべき部分。それらは、家の中で使われるべき場所が決まっている。
  見せる木、支える木肌に触れる木。1本の木中にすら、適材適所がある。強い家美しい家をつくろうと思うなら、木に精通していなければ」ならない。大工に木の使い方,使う場所を教えられるくらい、木を知り抜くこと。それが、木の全てを活かしきることにつながる。木を扱う者の大きな責任だ。
  扱うのは、地元の木だけと決めている。特徴が全て解かっているからだ。三重の、尾鷲ヒノキといえば、年齢が緻密で、強靭だといわれる。尾鷲の山は峻厳で、木が成長するには厳しい環境だ。だからこそ、年輪が細かくなる。また、温暖な気候が通常は成長が鈍る秋にも、成長を促す。秋はゆっくりと、木材が育つため、細胞が小さくしまり、堅く強い木材となる。油脂分も多くなり美しい光沢となる。
  木の質が素晴らしいからこそ、木を読む目、木を挽く手を研ぎすませていかなければならない。まともに製材ができるようになるまでには、少なくても十五年は必要だという。ひたすら木を見つめ、木を挽く。多くの木を扱う中で、やがて木とすら語り合えるようになる。そうなるまで、延々と繰り返す。
  木を無駄にしない。それだけではない。木という財産を、最もいい形で活かす。それこそが、木の家に住む人の喜びにつながる。そう信じて、今日も一本のヒノキと向きっていく。
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木の力を引き出し、心地よい空間をつくりあげる。

  木には、目に見えない力がある。住む人の体に、良い影響がある。木を使って建てられた家で、いつまでも心地よく過ごしてほしい。そう願い、家を形にするのは、住む人の暮らし方に合わせプランを練り上げていく設計士。そして、それに基づき、家を組み上げていく大工。大切に育まれてきた木々が、家という形になる。
  木造住宅を建てる際に重要なのは、木を理解しその力を知ることだ。単に、木を使えばよい、ということではない。重要なのは、木を活かすというより、無垢材を生きたまま使っていくこと。そうすると、木は五感を心地よく刺激する様々な働きをしてくれる。
  ひとつは、呼吸。家の中の湿気を吸収し、時に放出し天然の空調となる。雨の日でも空気が重くならず、乾燥した日には空気を潤す。そして、爽やかで心をほぐす木の香りが家に満ちる。玄関に入った瞬間に、外気との違いを肌に感じる。
  ひとつは、手触り。手や足に触れる感触は、優しい。特に、足の裏は常に床にふれている。無垢材の床は、さらりとしていて心地よく、堅すぎず柔らかすぎず、足にかかる負担も少ない。何より無垢材という自然素材は接着剤や防腐剤を使用せず、シックハウスの心配もない。
  その木を使って、空間作りをしていくのが、設計士の仕事だ・家は、住む人によって形が変わる。家族構成、ライフスタイル、趣味趣向によって、求められるプラン、デザインは大きく異なる。ひとつとして同じものがない。だからこそ、住む人を深く理解し、暮らしを具体的に想像することが、より良い家づくりへの最大の近道になる。
  忘れてならないことは、ただ住む人の要望を聞けばよい、という事ではなく、確保しなければならない強度、効率的な家事動線など、家に求めれれている基本性能を間違いなく満たすこと。そのために、何度も打合せし、納得できるまで話し合う。そして生み出されたプランを、大工が丁寧に形にしていく。
  無垢材が大部分を占める木造住宅でも、強靭な家をつくることができる。木だからこそ、得られる心地よさがある。木の力をあますことなく引き出して、住む人を心地よく包み、力強く守る。どんな木の家を、つくり続けていく。
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家で過ごす。

その時間がいつまでも、幸福であるように

  子供が裸足で元気よく走り回る賑やかな家。家の中には、いつでも柔らかな空気が満ちている。子供の友達が遊びにくると、空気が木もいい、と言ってくれる。かつては、格別の思い入れがあるわけではなかった木造の家。それがいつの間にか、心から好きになっていた。木の家を建て、そこに暮らす人。暮らして数年だが、その愛着は深い。
  もとの住まいはマンションだった。しかし、子供が大きくなり、戸建てを考えるようになったという。住宅展示場を巡り、様々なハウスメーカー、工務店を訪ねる中で、次第に木に惹かれはじめた。無垢の木の家は時間が経つごとに味わいを増すと聞いた。色合いが深まり、表情が変わっていく。汚れる、劣化すると感じてしまう家ではなく、愛着が深まっていく家が、素晴らしいと思った。
  展示場で、諸戸アイサン住拓のモデルハウスに入った時の驚きが、決定打となった。空気の肌触りが優しいと感じられ、木のよい香りにも満ちていた。木の力を、その瞬間に実感できた。木の家を建てたい。そう、感じた。
  いざ家造りがはじまると、思ってもいなかったほど、こだわりたいと思うようになった。設計士と何度も打合せを重ねていく中で、具体的なイメージがあふれた。自分たちが何十年も家なのだから、手抜かりは許されない。
 家の内装で大きなポイントとなる一枚板を選ぶ際には、実際に山に入り、自分たちの目で選んだ。その場で様々な木を見て、これは、と思うものは家の部材として使った。建築現場に足を運び、大工さんとも話をした。
 そうしてできた木の家には、家族の笑い声が響いている。無垢の床には裸足が気持ちいい。風呂上りでさえ、べたべたすることがない。子供たちに、気持ちいいね、と言われることが、本当にうれしい。
 快適や便利を備えるのは当然のことながら、木の感触に、香りに、安らぎを感じる。自分たちの思いが隅々まで満ちていることに、何より愛着を感じる。そんな家に、家族の時間が積み重なっていくことが、とても幸せなのだという。    
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人と人を信頼で結び、感動をリレーする。

  家は、誰のために建てられるのか。
  それはもちろん、住む人のためです。では、そのために、何が必要でしょうか。
  ひとつは、暮らしに心地がいいこと。そのために、木を重視し、木の家であることにこだわっています。健康や、快適さ、落ち着き。木は、それらをもたらす力を持っています。日本の風土に適した、日本らしい家が、やっぱり居心地がいいのです。
  そしてもうひとつは、その人が暮らす地域につながっていくこと。家造りには、本当に多くの人が関わります。山を管理する人、木を部材として整える人、家を設計する人、組み上げる人。地元の結ぶつきの中で、それぞれが、木に、家に、暮らす人に、強い思い入れを持ち、誇りを持って、自分の仕事を果たしていく。それが、暮らす人の幸福になり、地元の利益にもなっていく。
  この幸福な循環が、とぎれることのないように、家に関わる人々の思いを、それが生み出す感動を、暮らす人にまで伝えていくこと。どんな人が、どこに、どんな思いで関わったのかを明らかにする、いわば、顔の見える家づくりをしていく。それが、諸戸アイサン住拓のいちばんの仕事だと考えています。
   一生を過ごす家だからこそ、感動と、深い愛着を持って、住んでほしい。どれほど時代が変わっても、人が帰りたいと願う場所にある幸福の形は、きっと変わることはないでしょう。 あなたと、あなたの家族が帰る場所に、たくさんの思いがこめられた、あたたかい木の家をお届けします。
日本の家に帰ろう

  

三重の木

 









諸戸アイサン住拓株式会社は、三重県桑名市をはじめ、四日市市、名古屋市など天然木の注文住宅を手がけている地域密着型の工務店です。私たちがつくる家は「三重の木」の無垢ヒノキ柱をはじめ、無垢板貼りの壁、サンゴの塗り壁、和紙の壁紙など、人に害のない自然素材を多用し、化学物質を用いていないので、シックハウス症候群を引き起こす心配はありません。アトピーやアレルギー症状がある方でも快適に過ごしていただけます。また、木材は耐震・耐火にも優れているので家づくりの素材としてとても最適です。設計では、ハウスメーカーと違って、法令・予算以外の制約がないので自由に設計していただけます。自由設計というとコストが高いと思われがちですが、工夫次第でコスト調整も可能です。弊社は直接契約、直接施工、直接管理のため、余計な中間マージンもかからず、良い商品を適正な価格でご提供させていただいております。また、弊社が管理~施工を一貫して行うことで、竣工後のアフターケアおよび万が一の不具合が発生した場合でも、お客様の家を知り尽くしているので、早急に対応することができます。リフォームのこともお気軽にご相談ください。

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